MSCI指数と並び、メジャーな指数であるFTSE指数。
海外では、「FTSE(エフ・ティー・エス・イー)」と書いて、「フッツィー(footsie)」と読むのが一般的なんだとか。
今回はそんなFTSE指数を代表格である
・FTSE Global All Cap Index
・FTSE World Government Bond Index (WGBI)
も交えてまとめてみました。
- ✔ FTSE指数:英国FTSE社が算出・公表する指数の総称
- ✔ FTSE Global All Cap Index:先進国・新興国の株式から構成されるインデックス
- ✔ FTSE World Government Bond Index (WGBI):先進国のソブリン債(国債)から構成されるインデックス
- ✔ 年に一度、市場の構成国の見直しが行われる
FTSE指数
イギリスの大手インデックスプロバイダーFTSE Russellが算出、公表する指数です。
ロンドン証券取引所がこのFTSE Russellに100%出資しています。
取り扱っているインデックスの種類としては、
・時価総額型インデックス
・投資戦略型インデックス
・オルタナティブ・インデックス
の3種類に大別されます。
FTSE Global All Cap Index
投資対象を先進・新興国計49ヶ国、約8,000銘柄の株式としている指数です (2019年4月現在) 。
大型・中型株に加え、小型株も対象としています。
対象国は以下の通りです。
過去のパフォーマンスは以下の通り。
インターネット・バブルやリーマン・ショックを挟んだ過去20年を含め、年率平均は5%を上回っており、高いパフォーマンスを発揮しているといえるでしょう。
以下は TOPIX(東証株価指数)と比較したグラフ です。
過去20年では、TOPIXの2.5倍以上のリターンを得られていることがわかります。
FTSE World Government Bond Index (WGBI)
投資対象を世界14ヶ国のソブリン債(国債)としている指数です(2019年4月現在)。
対象となる国(通貨)は以下の通り。
過去のパフォーマンスは以下の通り。
為替の影響もあってか、年率平均がマイナスとなってしまっている箇所がチラホラ見られます。
以下はTOPIX(東証株価指数)と比較したグラフですが、過去20年ではTOPIXをやや下回るリターンとなっています。
TOPIXは株、FTSE World Government Bond Index (WGBI)は債券が投資対象ですので、この点を加味するといいパフォーマンスといえるかもしれませんね。
iDeCoの外国債券(先進国・パッシブ)全27商品もこの指数をインデックスとしており(ただし、日本は除く)、先進国債券の中では最もメジャーな指数といえるでしょう。
市場の構成国の見直し
MSCI同様、年に一度、市場の構成国の見直しが行われます。
発表は毎年9月に行われるようです。
投資対象としてよい国が残り、悪い国が除外されるということになるので、投資家目線で安心できますね。
参考
FTSE指数全般FTSE Global All Cap Index
FTSE Global All Cap Index | FTSE Russell
FTSE Emerging All Cap Index | FTSE Russell
FTSE Developed All Cap Index | FTSE Russell
FTSE 全世界指数 (All-World) (円) | myIndex
FTSE World Government Bond Index (WGBI)FTSE World Government Bond Index (WGBI) | FTSE Russell
FTSE/シティグループ 世界国債インデックス (円) | myIndex
外国債券(先進国)・パッシブ(リターンで比較) | iDeCoナビ
市場の構成国の見直しEquity Country Classification | FTSE Russell
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